電人茶房

♪ざぼーが♪が適当な日常(ライブ観覧や映画鑑賞したこと)を語る、なんてことないブログ

美少女戦士セーラームーンCrystalを見て思うこと

無印を見ていたころはまだ学校に通っていたし、もうそれなりにいい年齢なのですが、当時アニメでハマって、最後は映画やミュージカルを観に行くまでになっていたので、永い時を超えて復活すること自体は大歓迎でした、

ただ、発表時のキャスト(声優)の一覧を見て最初に不安だったのは、メインキャストにそこそこキャリアがある人を選出していることでした。

昔と変わらず三石琴乃さんを起用してくれたのはうれしいけど、うさぎだけそのままっていうのもどうかと。
そもそもリメイクなんだから思い切ってくれた方がよかったんじゃ……というのが正直な感想だったりします。

とまあそれは予告編までの感想で、ここからが本編みたいなものです。
というわけで観た感想なんぞをつらつらと。

とりあえず原作(漫画)をとことんおさえる(トレースする)というのは伝わってきました。キャラクターデザインもそうだし、セリフや演出など、ところどころもなるべく変えないようにという意志が伝わってきました。

うさぎの声も当時と比較してもそれほど違和感がなかった。
正直三石さんのすごさを感じました。

ただ、キャラクターデザインだけは、無印での只野和子さんのイメージで植えつけられてしまっているので、竹内直子先生のテイストのキャラクターデザインは1話を観終わった今も受け入れることができませんでした。

漫画も好きだったけど、アニメーションとして動くとやっぱり不自然なところが多いですね。
妙に大人びた表情だったり、頭身が妙に高かったりとか。表情もこころなしか堅い。
アニメーションデザインした人の技量の差なのかなあとちょっと思いました。

映像的な演出として、漫画だとトーンや点描で美しく表現されていたようなところが、ペラッとした薄っぺらい装飾のイラストが入るだけというのもちょっと違和感が。無印と比較するわけではないのですが、どうしても近年の低予算アニメのにおいが感じられてしまい、せっかくの復活が台無しだなあというのが最初の印象でした。

あと変身シーンなどにCGアニメーションが使われていましたが、意図的にリミテッドな処理(フルアニメーションじゃないという意味)を入れている可能性がありますけど、パラパラな感じがするし、何と言ってもカメラワークが絶望的にダメでしたね。

特にセーラームーンへの変身途中のレオタードっぽいところの見せ方がそそらない……と書くといやらしい話になりますけどテンポも非常に悪い。

また、スカートのフリルのところなんかの見せ方が、手書きだと意図的に飛ばせる部分が飛ばせず、ただ構図をアップにしていくだけの表現なので、CGの無機質な固さが出たままだし、全身を写すところも、上半身から下半身へのカメラの移動時間がやたら長いし、レオタード部分を構成するときに全身を覆うリボンもなんだか固い感じがして、可愛さを感じることができませんでした。

ポージングももうちょっとバレエみたいな優雅に感じる要素が入れば良くなったんじゃ……なんて思いましたね。

CG関係は同じ東映アニメーションでも「プリキュア」シリーズのスタッフとは別スタッフが担当したらしいですが、この違和感の正体が経験値や技量の差なのかわかりませんがとにかく気になりました。

「変身シーン」ってやっぱりヒーロー・ヒロインものの見せ場だし、毎話登場するバンクシーンにもなるわけだから、こだわってほしかったんですが。

あと、BGMがかなり残念。

曲が悪いというよりも、プリキュアシリーズのBGMを知っていると「あれ?どこかで聞いたことがあるような・・・」となるからです。
調べてみたら、やっぱり高梨康治さんで、あーなるほどーという感じ。どうして今やってる有名なシリーズ(プリキュア)を手掛けている人を選んじゃったかなあ。まあ、ここを突っ込みだすと、主演のうち何人プリキュア出身の声優を使ってるんだよ!とか思いますけど。

そもそも「戦う女の子」という点ですでに類似点が多いわけだから、セーラームーンの方が元祖とはいえ、イメージが引っ張られるのはかなりのマイナスだと思うんですけど。

というわけで、初回から不安いっぱいなので、次回を見るのがちょっと怖いです。