電人茶房

♪ざぼーが♪が適当な日常(ライブ観覧や映画鑑賞したこと)を語る、なんてことないブログ

ヌイグルマーZ 初日舞台挨拶

運よく舞台挨拶のチケット抽選に当たったので初日に観に行ってきました。
なにぶん、朝一(8時半)の回だったので、気持ち早起きして出発しました。

朝というのに結構な人が来ていました。グッズ販売のところも結構な行列になっていましたが、なんとかパンフレットを購入。上映開始まで展示されていた「ヌイグルマーZ」の衣装などを堪能しつつ、時間が来たので座席へ。そのときに来場特典の特製イラスト入りクリアファイルもゲットしました。

さて、映画の感想ですが・・・もうなんというか昭和の特撮ヒーロー作品が好きな人にはたまらない作品ですね。映像の撮り方にしても、ロケ地(住宅街や下水処理場など)にしても、ものすごく特撮ヒーロー作品を意識している画になっているので、戦闘シーンが来るたびに大興奮してしまいました。

たとえば、変身シーンひとつ取っても、ベルト部分のアップから入って、変身中に「ヌイグルマーZ」の曲がかかるわけですよ。そして、高いところに飛び上がって名乗り(見栄を切る)を上げる・・・こんな感じでいちいち特撮ヒーロー作品のお約束を踏襲してくれていて、これが興奮しないわけがありません。

それにヌイグルマーを演じる武田梨奈さんのアクションもかっこいいんです。キックの時のキレっぷりなんてもう最高です。敵やゾンビ役を演じるJAEの人のやられっぷりもそれらを引き立たせていてすごかったですね。

そんな映画なのですが、原作の「縫製人間ヌイグルマー」を知っている人からすると、なんじゃこりゃというぐらい、まったくの別物となっています。でもそんなの関係ないです。「ヌイグルマーZ」はもうひたすらに井口監督テイストの特撮ヒーロー作品として楽しむべきであり、原作の大槻ケンヂさんも「小説と分けて楽しんでもらえれば」というようなことを発言されていましたし、楽しみ方はそれがあっているのだと思います。

というわけで、特撮ヒーローが好きな人は観に行くといいと思いました。


そんな興奮冷めやらぬ状態で、上映終了後に舞台挨拶がありました。
登壇者は以下の通り。

出だしのあいさつで印象的だったのは、中川翔子さんが主演されたことで大興奮していたことと、武田梨奈さんが「緊張しすぎてトイレでiPod touchを落とした」というのはちょっとツカミにしても強烈なドジッ子っぷりを発揮されていたところでしょうか。

高木古都さんにいたっては、今日初めて見たパンフレットに「脱いだらナイスバディ」と書いてあってテンションが上がりましたとのこと。たしかに作中にビキニ姿になるシーンがあるんですけど、たしかにナイスバディでした!

トークになると、中川さんはすべての過去の瞬間が「ヌイグルマーZ」につながっていたという話をされていました。

話によると、中川さん自身、特撮ヒーローにあこがれていたことや暗い過去など、演じていたダメ子(鮎川夢子)と重なるところがかなりあるらしく、実際に作中で登場した「ピンクのヌンチャク」は中川さんの自前のものだそうです。黒歴史時代に作ったものが映画で採用されて、これまでのことが映画の栄養になっているという話もされていました。

なお、現場は女性が多く出演されていることもあり、女子会みたいなところもあったらしいです。撮影初日に映画版ケーキバイキングみたいなこともやったそうで、井口監督がマカロンなどをちょこちょこ食べたりしていたという話がありました。現場の雰囲気もよくワイワイ楽しく撮影されていたそうです。

高木さんはセリフが「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」と叫ぶシーンばかりだったので、後半声が枯れてきたという話をされていました。たしかに普通にセリフを言っているより、マシンガンを撃ちながら叫んでいるシーンの方が印象が強いです。

響子(子供時代)を演じていた北原帆夏さんは、ダメ子に冷たくするシーンが大変だったという話をされていました。また、(中学二年の14歳の多感な時期に)ゾンビに追いかけられたりと一生できないことだったとも。そりゃあゾンビに追いかけられるなんてめったにできるものではないですよね。

このとき市道真央さんの話になりましたが、中川さんいわく、ゴーカイジャーのゴーカイイエローを抱きかかえられたことに興奮していたそうです。戦隊ヒーローに強いあこがれを持っていた中川さんならではの話でした。(実際に戦隊ショーを観に行ったり、今もオーディションを受け続けているというのは有名な話)

監督によると、クライマックスのゾンビが阿波踊りするシーンでは超がつくほどの強風だったそうで、やぐらも倒れそうになるぐらいで、翌日には黄砂も吹いていたらしいです。中川さんが走るシーンにおいては、衣装も強風で風に飛ばされてしまうということで、最終的に走るシーンがまるまる合成になってしまったそうです。監督いわく、わざわざ変に走っている姿の部分を編集でつないだとか。

中川さんのヌンチャクのシーンでは撮影していくうちに「こんなに動けるんだ」と監督は感心したらしく、シーンを増やしていったそうです。実際、中川さんのヌンチャク捌きは只者ではないと思いました。さすがは自前のヌンチャクを使っているだけはありますね。

武田さんは二役(ヌイグルマーとキル・ビリー)演じていたこともあり、撮影では午前中はビリー、午後からはヌイグルマーと大変だったとか。そんなときでもビリー姿を撮影の合間に中川さんが盗撮(?)されていたそうです。

この作品をきっかけに、武田さんが市道さんを「姫」、市道さんが武田さんを「旦那」や「ダーリン」と呼んでいるそうです。LINEでは「浮気しないでね」とか言っているらしい。作中での関係性そのままという、微笑ましすぎるエピソードですね。

アクションシーンの話が出たときは、武田さんがヌイグルマーとして敵にぶっ飛ばされるシーンで、スタントやCGを一切使わず、本人をワイヤーで6回転ぐらいまわし、距離も10mぐらい飛んでいたそうで、迫力あるシーンになったそうです。

ぬいぐるみのブースケもいろんなところで活躍していたという話もありました。撮影だけではなく、中川さんのライブでも振り回されまくったなど、かなり荒い使われ方をしたので、修繕されまくっているらしい。実際、会場で修繕された縫い目が背中にある(皮膚移植したらしい)のが見て取れました。

最後の締めでは、中川さんが「続編を作らせてください!」っておっしゃっていましたが、是非とも実現してほしいと思いました。

ヌイグルマーZ

ヌイグルマーZ

シネマタイズ(映画化)

シネマタイズ(映画化)

縫製人間ヌイグルマー (角川文庫)

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