電人茶房

♪ざぼーが♪が適当な日常(ライブ観覧や映画鑑賞したこと)を語る、なんてことないブログ

映画の感想

先日見に行った映画の感想とかをつらつらと。ネタバレかも。

HK/変態仮面

序盤の盛り上がりは良かった。変態でありながらも正義の味方なので、そんな勧善懲悪なところが原作を読んでいると気分は高揚したのだと思う。スパイダーマンのパロディはちょっとやり過ぎかなと思いつつ、変態仮面らしさがとても出ていて良かったと思う。主役の肉体美もこの作品の世界観に一役買っていたし、発声やポージングも相当研究しているのが伝わってくる。

できればこの調子で走って行って欲しかったが、変態仮面を付け狙う敵の登場から、話が内輪ネタくさい匂い(監督が得意な領域に動いた感じ?)が漂いだす。正直、中盤からは原作の良さを潰されたと思っている。

オチはともかく、ラストのバトルシーンも目が点になりました。最後のボスキャラがチープなCGで作られたまんまパクリキャラだったし。もしこれがギャグと思ってやっているのだとしたら残念だ。

あと、最強の敵が登場して愛子ちゃんのパンティーを要求するシーンももう少し盛り上がってもいいのに、なんだかすんなり終わってしまって拍子抜けだった。脱ぎたてというのを映像化するのは難しいのだろうが、そこはなにかしらの演出で乗り越えてほしかった。

残念ながらこの作品は、2回以上見ようとは思わない。
続編が出たら見るけど(笑)。

「スーパーヒーロー大戦Z」

なんというか、消化不良。

地球の存亡をかけた戦いなので、主人公に地球人を据えたところは理解できたが、話がとにかくヒドイ。

特に大葉さん演じるギャバンが、地球を攻撃することを決断したことは(苦渋の決断ではあったが)ショックだった。昔のギャバンなら地球を愛していたし、自分の地位をかなぐり捨ててでも、後任のギャバンを捨て置いて奮闘してくれそうなキャラクターだと思うのですよ。単なる上官になった時点でなんか終わった感が。。。

スーパーヒーローも使い捨てかというぐらいの扱い。
変身前の役者さんの登用が難しいのは理解できるが、それにしても活躍のさせ方が「雑」すぎる。だいたいメタルヒーロー出せば受けると思うのもおかしい。イナズマンも劇場版のフォーゼを見てないとイナズマンがフォーゼのことを「先生」と呼ぶ意味も分からないだろうし、そのあたりの描写がおざなりになっているのは正直世界観に浸れない要因の一つになっていると思う。

シャリバンもコンバットスーツを脱ぐのが地球についてからという意味の分からない演出も頭を抱える。コンバットスーツは敵と対峙する際に緊急的に着用するものであって、宇宙服のような使い方はしないはずなのに、移動中でも普通に着ている。役者も新しくしたわけだから、別に赤射蒸着させておく必要はないのに、きわめて短い時間でしか変身前の状態で登場させないなど、「そんなに役者のスケジュールを押さえるのが難しいのか?」と構成を疑ってしまうほど。

またタイトルにあるような「大戦」という名のお祭り感はなく、敵となる「スペースショッカー」や「魔法」の存在も軽すぎて、別にいなくても良くなっているのは開いた口が塞がらなかったほど。長尺の話を作ったことない人が作っているのかと疑いたくなる。もう少し何とかしてほしかったなあ。


というわけで、いつもなら関連リンクや商品リンクを張っているところだけど、とてもお勧めできるようなものではなかったので、ブログに書きなぐって終わります。