電人茶房

♪ざぼーが♪が適当な日常(ライブ観覧や映画鑑賞したこと)を語る、なんてことないブログ

続・クラウドファンディングのサポーターになってみて思う事

筆不精でスミマセン。

またも気まぐれみたいになりますが、数年前に書いた「クラウドファンディングのサポーターになってみて思う事」で書いたことの続きみたいなものを書いてみようかと思います。

あれからクラウドファンディングのサービスを提供しているプラットフォームも結構な「ふるい」にかかって、事業として継続できているところが減ったように感じます。国内での流行り(?)が落ち着いただけかもしれませんけど。

例えば「FUNDIY」なんかは、現在は募集中のクラウドファンディングのプロジェクトも無くなり、すっかり漫画家の複製原画やセミオーダー色紙販売がメインのサイト(FUNDIY STORE)に重きを置くようになっているようです。

 

FUNDIYの名前を出したついでとして書いておきますが、自分が参加し、前回「期限が守られていない例(遅延しているプロジェクトの例)」として書いた、☆よしみる氏のプロジェクト(下記『メタルスレイダーグローリー』描き下ろしプロジェクト)だけ、いまだに完了していません。

上位コースの支援者ではないのでそちらのリターン(「お食事会」「モンハン狩り」など)が実施されたのかは分かりませんが、少なくとも「コミック本編装丁本」は、令和元年となった2019年5月現在もリターンされていません。

サイト内のコメント欄での遅延に対するサポーターからのかなりの数の訴えに対しても、プロジェクトオーナーである☆よしみる氏の無反応っぷりに、プラットフォームの提供のみとしているFUNDIY運営からの指導や協議もあったようで、それによりプロジェクト自体の解体まで検討されたものの、結果、解体はなんとかとりやめプロジェクト継続されることとなりました。

詳細は支援者のみへの回答だったためここでは伏せますが、経過報告モドキ(遅延の言い訳)のあと、現在まで描き下ろしコミックを連載のような感じで2~3ヶ月に一度、PDF形式でサポーター宛てに細々と配布(ダウンロード)されるのが続いている状況です。

まあ「2015年10月完了予定」って言って支援を募っていたプロジェクトが今もをもって完了されていないので「お察しください」としか言えないのですが、氏自身がよほど制作手法で倹約していたとしても執筆される内容や密度を考えると、作品制作に集中するために使うと言って集めたお金はすでに使いきり、身銭を切っている状態(赤字)になってらっしゃるんではないかと思います。そのため、最終的な装丁本の制作・発送が可能なのかも怪しいです。

もちろんこれは氏の詳細な情報や進捗報告が一切ないため、憶測でしかありません。

ですが「(止めずに)描いてるんだからからいいでしょ」と感じるスタンスは変わらずです。それでも「いつまでも待ちます」と言えるごく一部のサポーターの方の心理(信仰心?)は、私にはまったく分かりません。

今は怒りを通り過ぎて「うやむやになるまえに原稿を完結させて」と思うようになっております。

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 【2019/05/22追記】

よしみる氏から2019年5月10日にFUNDIY上にて「2019年10月に全リターンを完了する」旨の今後のスケジュールを含めた報告がされておりました。

(私が通知を見落としていたためなので、上記内容への補足・修正として記しておきます)

ただ、これで終わりが見えたからだと思うのですが、本日(5月22日)、PIXIV FANBOXにて支援を求めるページを開設されました。支援者には「秋口からメタルスレイダーグローリーの漫画連載をする」との売り文句付きで。

リターン完了後の作品の使い方(流用)は著作者の自由ではありますが、おそらく、支援分だけでは赤字だったものを取り戻そうとされているのだと思われます。

ただ、支援した側として見ると、あまり良い気分ではありませんよね。
無告知の事象でもありますし。

もちろん、4年以上遅れたクラウドファンディングでのリターンとして作成されたものと知らない人に対して、「新規で執筆したものを読むため」としての支援を募ろうとされているとしたら・・・ですが。

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…… 

 

まあそんなとても残念な話はともかくとして、プロジェクトが完了していなかったり、思ったほどクラウドファンディングの支援をしていなかったので実例はあまり上げられないのですが、また私がサポートした案件を感想を交えていくつか紹介してみようかと思います。

基本的にミーハーなところがあるので、

  • プロジェクトがちゃんと実現されそう
  • プロジェクトの片棒を担ぎたい(趣旨への賛同)
  • プロジェクトオーナーや作品のファンだからとりあえず

という内容であったときに、プロジェクトに参加(サポート)しています。
もちろんお金持ちじゃないので、頻度や出資額は都度相談って感じなのですが。

 

 

サポートした案件(サクセスしたもの)

【[緒方恵美、声優デビュー25周年記念企画]国内&海外、同時に正規CDを届けたい】

  • サイト:CAMPFIRE
  • プロジェクトオーナー:緒方恵美
  • コメント:緒方恵美氏本人の元々の知名度もさながら、目標金額1000万円への達成時間が90分。ストレッチゴールも2日で達成ということで、ネットニュースにもなったのでこのプロジェクトを知っているかたも多いはず。ちなみに国内と海外で個別にプロジェクトを立て、それをどちらも成功させるという快挙も成し遂げられている。これは各種SNSの活用はもちろん、ニコ生、ツイキャスなどでも自身の想いを届ける活動などが成功につながったと思われる。支援開始に向け増強されていたサーバーですら混線でパンクしつつも、開始直後から高いコースから数が無くなっていった様も圧巻。サクセス後のリターンについても期限通りにすべて完了され、経過報告などもしっかりしていて、満足度の高いプロジェクトだった。

ちなみに本件のプロジェクトキュレーターとして、CAMPFIREの顧問にもなったbamboo氏が入っていたこともプロジェクトへの安心材料としてありました。下記ブログを見てもらえると、クラウドファンディングを知らない人への理解を促すための腐心の様(手厚さ)がうかがえると思います。

  

上山徹郎電人ファウスト× LAMPO]復刻計画 !!】

  • サイト:CAMPFIRE
  • プロジェクトオーナー:MANGATRIX
  • コメント:知る人ぞ知る漫画家 上山徹郎先生の廃盤となった単行本(電人ファウスト、LAMPO)の新装カバーで復刻するためのプロジェクト。大きくニュースで取り上げられることはなかったが、mixiなどでファンも応援活動をするなど、主催以上にファンが盛り上がっていったという印象。主催者(MANGATRIX)はクラウドファンディングのしくみをあまり勉強せずに臨んだらしく、支援者からの指摘により途中でコース変更(リターンの組み合わせを変えたものを追加)を行われた。サクセスこそされたものの、2作品分のリターンを求める支援者には支援個数を増やすしか手段がなく、無駄に手数料や送料がかかる状態のままだったなど、素人目にも改善可能な点が多くみられるプロジェクトだった。

 同じCAMPFIRE案件で、こうも改善点が見えるようなことなるのは、裏支えするキュレーターの問題なのか規模の問題なのかは分かりません。そもそもキュレーターがプロジェクトに入ってもらうことが別料金なのかもしれませんけど。(クラウドファンディングをやったことないので不明)

 

 

サポートした案件(サクセスできなかったもの)

鵜島仁文 NEW ALBUM 制作支援募集!!!】

  • サイト:CAMPFIRE
  • プロジェクトオーナー:鵜島仁文
  • コメント:アーティスト鵜島仁文氏のニューアルバム制作・発売のための資金調達のためのプロジェクト。機材や人材調達、MV制作なども見越した金額設定をされていたが、期限までに達成ならず。クラウドファンディングサイト上でもざっくりとした目的や資金の用途説明しか行われておらず、プロジェクトの告知自体も鵜島氏個人のTwitterのみで他の方法での周知の試みは行われていなかった模様。そのため、プロジェクトに気づく(クラウドファンディングに参加したいと思う)ファン自体が少なかったのではと思われる部分も。また、リターン自体もお礼状、CD、DVD(MV)、オフ会など、鵜島氏のファン以外が支援したいと思わせるものがなく、また、支援が欲しいことへの熱意(説明、想いなど)が薄いため、初見でも支援したいと思うサポーターが集められなかったこともサクセスできなかった原因ではないかと思われる。

キュレーター問題については同上。ただし、サクセスさせるための準備・努力不足はこちらの方がより感じました。鵜島氏の孤軍奮闘されている感も強かったですし。そのため、最低限のテンプレレベルの事であっても、もっとできることがありそうな気もしたのですが、準備やそのあたりの情報入手ができていないと難しいことなのかもしれません。